蔵帳くらちょう)” の例文
つまらない雑幅ざっぷくと一束にして、蔵帳くらちょうの目録にも加えてなかったのを、帝大の滝清一博士が、明治末年、べつな調査目的で、同家の仆器を見に行ったとき
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相阿弥そうあみ芸阿弥げいあみの編した蔵帳くらちょう、一名、名物帳めいぶつちょうの筆頭にのっている天下の名器で、朝鮮渡来の茶壺である。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
江戸へ婿入りすることになりまして、柳生家重代じゅうだいのこけざる茶壺ちゃつぼ朝鮮渡来ちょうせんとらいみみこけざるという、これは、相阿弥そうあみ芸阿弥げいあみの編した蔵帳くらちょうにのっている、たいそう結構な天下の名器だ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
蔵帳くらちょう一切をこれへはこべ」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに、相阿弥そうあみ蔵帳くらちょう、一名、名物帳めいぶつちょうにまでのっている柳生家の宝物こけ猿の茶壺。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)