蔡瑁さいぼう)” の例文
そこで名代として、蔡瑁さいぼう張允ちょういん文聘ぶんぺいの三人が赴くことになったが、その際、劉琮へむかって、そっと、すすめたものがある。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「先頃、丞相がご成敗になった蔡瑁さいぼうおいに、蔡和さいか蔡仲さいちゅうという者がいます。叔父蔡瑁がお手討ちになったため、いま謹慎中の身でありますが」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ舷々げんげん相摩あいましもせぬ戦の真先に、弟を討たれて、蔡瑁さいぼうは心頭に怒気を燃やし、一気に呉の船列を粉砕せよと声をからして、将楼から号令した。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
良人の煮えきらない容子に蔡夫人は焦々いらいらしく思った。だが、良人はもう充分、玄徳に疑いを抱いていることは確かなので、急に兄の蔡瑁さいぼうを呼んで
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔡瑁さいぼうと蔡夫人の調略ちょうりゃくは、その後もやまなかった。一度の失敗は、却ってそれをつのらせた傾きさえある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔡瑁さいぼうは、一万余騎をひきいて、襄陽城じょうようじょうを発し、峴山けんざん(湖北省・襄陽の東)まで出て陣を張った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「皆の者に、心配をかけてすまなかった。実は昨日、襄陽の会で、蔡瑁さいぼうのため、危うく謀殺されようとしたが、檀渓だんけいを跳んで、九死に一生を拾って帰ったような始末……」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄祖、蔡瑁さいぼう、蒯良なんどみな一度に城戸きどをひらいて、どっと寄手のうちへ衝いて行った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、蔡瑁さいぼう
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)