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蒼海
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あおうみ
ふりがな文庫
“
蒼海
(
あおうみ
)” の例文
艇長フォン・エッセン男の死体が消失した、しかも
蒼海
(
あおうみ
)
の底で、密閉した装甲の中で——この千古の疑惑は、再び新しい魅力を具えて一同のうえにひろがった。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
少年ははらばいながら岬の
端
(
はじ
)
へ出て下を覗き込んだ。少年のすぐ眼の下に底の知れない
蒼海
(
あおうみ
)
の
真只中
(
まっただなか
)
から、空中につっ立っている一つの大きな大きな巌がある。
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
砂の上に唯一人やがて星一つない下に、果のない
蒼海
(
あおうみ
)
の浪に、あわれ
果敢
(
はかな
)
い、弱い、力のない、身体
単個
(
ひとつ
)
弄
(
もてあそ
)
ばれて、
刎返
(
はねかえ
)
されて居るのだ、と
心着
(
こころづ
)
いて
悚然
(
ぞっ
)
とした。
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もし玄徳が蜀に入ったら、
淵
(
ふち
)
の龍が雲を
獲
(
え
)
、江岸の
魚
(
うお
)
が
蒼海
(
あおうみ
)
へ出たようなものである。ふたたび彼を一僻地へ屈伏せしめることはもうできない。魏にとって重大な強国が新たに出現することになろう。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“蒼海”の意味
《名詞》
蒼海(そうかい)
青海原。
(出典:Wiktionary)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“蒼海”で始まる語句
蒼海原
蒼海翁