“蒸鮑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むしあはび50.0%
むしあわび50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつとも、大饗に等しいと云つても昔の事だから、品数の多い割りに碌な物はない、餅、伏菟ふと蒸鮑むしあはび干鳥ほしどり、宇治の氷魚ひを近江あふみふな、鯛の楚割すはやり、鮭の内子こごもり焼蛸やきだこ大海老おほえび大柑子おほかうじ、小柑子、橘
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「こちらかって、幕のうちもあるし、うなぎでも何でもあります。でもこれも楽しみやさかえ」お絹はそう言って、それからこの間どこからか貰ってきた大きな蒸鮑むしあわびを、母親に切ってもらっていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)