葉茶屋はぢやや)” の例文
僧正そうじやうともあるべきが、をんなのために詩人しじんつたんだとね。玉茗ぎよくめいふのは日本橋室町にほんばしむろまち葉茶屋はぢやや若旦那わかだんなだとさ。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その二階屋の表のとほりわたし夕餐ゆふめしのちに通つて見た。其処そここの田舎町の大通おほどほりで——矢張やはり狭かつた——西洋小間物みせ葉茶屋はぢやや、呉服商、絵葉書屋などが並んでた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)