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荷担
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にない
ふりがな文庫
“
荷担
(
にない
)” の例文
旧字:
荷擔
すると、その中へ、
抛
(
ほう
)
り出すように、
荷担
(
にない
)
の水桶をおいて、肩の
天秤
(
てんびん
)
をはずすやいな、両手をひろげて、一同をさえぎった者がある。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それのみならまだしも、玄関式台の拭き掃除、訪客の取次、
荷担
(
にない
)
で水汲む類の
業
(
わざ
)
まで、仲間たちと一緒にやるのが門僕の掟であった。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もう
荷担
(
にない
)
の水桶が体にこたえるようになっては、駄目だと云って、二三年まえに、尾崎村の息子の家へ帰ってしまった老僕である。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武大はそれを見るなり、
荷担
(
にない
)
を道ばたに捨てて、裏口から王婆の家へ入ろうとしたが、そこでは婆と鄆哥が泥ンこに
番
(
つる
)
み合って格闘している。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冬の朝など——まだ霜の白い地をふんで
炊事場
(
すいじば
)
から三町もある法輪寺川へ、
荷担
(
にない
)
に水桶を
吊
(
つ
)
って水を汲みにゆく範宴のすがたが、よく河原に見えた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と、兄の
武大郎
(
ぶたろう
)
は、彼をつれて元の位置に返り、商売物の揚げ
饅頭
(
まんじゅう
)
の
荷担
(
にない
)
をうしろに、公園の池へ向って坐りこんだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さて、おちつけば、武大は毎日、
荷担
(
にない
)
をかついで例の
饅頭
(
まんじゅう
)
売りに出かけ、武松もきちんきちんと県役署へ出勤して行く。……だがしがない饅頭売りのほうはどうしても朝は早いし帰りは
晩
(
おそ
)
い。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“荷担”の意味
《名詞》
味方になって助力すること。特に悪事やくわだてに加勢すること。
荷物を背負うこと。
(出典:Wiktionary)
荷
常用漢字
小3
部首:⾋
10画
担
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
“荷担”で始まる語句
荷担ぎ
荷担夫
荷担人
荷担棒
荷担革