荒歯あらは)” の例文
馴れない頭巾ものと見えて、うるさそうに、いて丸めて川の中へフワリと捨てた。——ついでに、下からさッとくる風と、頭巾くずれのびんの毛を、黄楊つげ荒歯あらはでざっといて、そのまま横へ差しておく。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)