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草簪
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くさかんざし
ふりがな文庫
“
草簪
(
くさかんざし
)” の例文
そんな中を、李雲の捕手隊は、縄付きの李逵と証人の曹旦那、名主、
草簪
(
くさかんざし
)
の女などを引っ立てて、意気揚々、
沂嶺
(
きれい
)
越えの向うにある県城の町へひきあげて行った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すぐ裏の台所口の外で、ひそひそ
囁
(
ささや
)
きあっている男女があり、女は
草簪
(
くさかんざし
)
の先刻の女であるのはいいが、男の方にハッとしたのだ。今朝、峠で、おっ放してやったあの李鬼にまちがいなしだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、その中に
交
(
ま
)
じっていたのが、かの
草簪
(
くさかんざし
)
を挿した
李鬼
(
りき
)
の
情婦
(
おんな
)
であった。つい昨日、山の居酒屋で見たばかりの顔だし、自分の
情夫
(
おとこ
)
を殺されたあげく、
行李
(
こうり
)
の底の物まで盗まれた恨みも深い。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
簪
漢検1級
部首:⽵
20画
“草”で始まる語句
草鞋
草
草履
草臥
草叢
草原
草木
草鞋穿
草花
草双紙