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茲処
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ここ
ふりがな文庫
“
茲処
(
ここ
)” の例文
私は今
一々
(
いちいち
)
人間という者は真似をするものであるということの沢山な例を記憶しておりませんが、
茲処
(
ここ
)
に二つ三つあります。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
種々
(
いろいろ
)
な事を云ッて……なんぼ何だッて
余
(
あんま
)
り人を
軽蔑
(
けいべつ
)
した……云う事が有るなら、
茲処
(
ここ
)
でいうがいい、慈母さんの前で云えるなら、云ッてみるがいい……
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
禽獣
(
きんじゅう
)
の代表者じゃない、人間の代表者に違いない。従って私が
茲処
(
ここ
)
にこう立っていると、私はこれでヒューマン・レースをレプレゼントして立っているのである。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
団子坂へ行く者
皈
(
かえ
)
る者が
茲処
(
ここ
)
で落合うので、処々に
人影
(
ひとかげ
)
が見える、若い女の笑い
動揺
(
どよ
)
めく声も聞える。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
厭
(
いや
)
だネー御亭主さんなんぞッて。そんなら入れて
茲処
(
ここ
)
へ持ッて来ましょうか」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
先輩が今まで踏んで来た径路を自分も一通り
遣
(
や
)
らなければ
茲処
(
ここ
)
に達せられないような気がする如く、日本が西洋の前に出ると茲処に達するにはあれだけの径路を真似て来なければならない
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
茲
漢検1級
部首:⾋
9画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“茲”で始まる語句
茲
茲俊
茲等
茲年
茲所
茲谷
茲矩
茲元
茲有
茲辺