茅草かやぐさ)” の例文
おれが草を刈って来て喰わせる時も毒な草がへえって居ちゃアいけねえからと思って、茅草かやぐさばかり拾って喰わせるようにしたから、われでかい坂をこえるにもつれえ顔を一つした事はねえで
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
片すみに石のベンチが一つあり、苔のはえた二、三の立像があり、壁の上には時を経てくぎがとれ腐りかかってる格子細工が残っていて、その上どこにも道もなく芝生もなく、一面に茅草かやぐさがはえていた。