“茂右衛門”の読み方と例文
読み方割合
もえもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手代てだい茂右衛門もえもんと不義あらわれ、すなわち引廻しはりつけになりまする処を、記したのでありまして。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ふもとの南宮村の百姓、大きなけやきの木のある茂右衛門もえもんが家に泊っております」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芸題は『大経師だいきょうじ昔暦むかしごよみ』と云って、京の人々の、記憶にはまだ新しい室町むろまち通の大経師の女房おさんが、手代てだい茂右衛門もえもんと不義をして、粟田口あわたぐちに刑死するまでの、のろわれた命懸けの恋の狂言であった。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)