トップ
>
苧糸
>
おいと
ふりがな文庫
“
苧糸
(
おいと
)” の例文
米を
苧糸
(
おいと
)
の
篩
(
ふるい
)
でふるうときに出るものといっているが(飛州志)、そういう道具の普及せぬ頃にはユリという
楕円
(
だえん
)
形の木の盆で、米と籾とをゆり分けたので
食料名彙
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
往復一里もある
路
(
みち
)
を頭に桶をのせて、路々も手を休めずに
苧糸
(
おいと
)
を
績
(
う
)
みながらあるいているとある。手桶で水をはこぶ人には、もちろんそんなことはできない。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
その
苧糸
(
おいと
)
を紡ぐということは、ジンキの篠巻きよりもはるかに
辛気
(
しんき
)
な作業で、一枚の衣物になるのはその糸の全長の総計だけ、指のさきで
捻
(
よ
)
らなければならなかったのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
苧糸
(
おいと
)
を績むということは、もう見たことも
聴
(
き
)
いたこともない子どもが多くなっているが、麻の皮をはいで
蒸
(
む
)
して
乾
(
ほ
)
してよくさらして、白くきれいな部分だけを、爪の先で細かくわって
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
苧
漢検準1級
部首:⾋
8画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“苧”で始まる語句
苧
苧殻
苧環
苧幹
苧纑
苧麻
苧績
苧纑商人
苧垂
苧姆