芸娼妓げいしょうぎ)” の例文
君江は同じ売笑婦でも従来の芸娼妓げいしょうぎとは全く性質を異にしたもので、西洋の都会に蔓延まんえんしている私娼ししょうと同型のものである。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それをお勢は、生意気な、まだ世のさまも見知らぬ癖に、明治生れの婦人は芸娼妓げいしょうぎで無いから、男子に接するにそんな手管てくだはいらないとて、鼻のさき待遇あしらッていて、更に用いようともしない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
お勢カズン芸娼妓げいしょうぎの如くもてあすぼうが」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)