花柳くわりう)” の例文
花柳くわりうに身をはたしたるものゆゑはなしもおもしろく才もありてよく用をべんずるゆゑ、をしき人にぜにがなしとて亡兄ばうけいもたはむれいはれき。
腰帯を〆めてふくらみたる胸のきぬを下に推下おしさげたる後、ちゝの下に結ぶもの下〆したじめなり、品類は大抵同じ、これも外には見えざるなり、近頃花柳くわりう艶姐えんそ、経済上
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
或は才人ぶりを充分に発揮はつきして、本格小説、わたくし小説、歴史小説、花柳くわりう小説、俳句、詩、和歌とう、等と、そのほか知つてるものを教へてくれれば、なんでもかきたいと思つてゐる。
風変りな作品に就いて (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
花柳くわりうに身をはたしたるものゆゑはなしもおもしろく才もありてよく用をべんずるゆゑ、をしき人にぜにがなしとて亡兄ばうけいもたはむれいはれき。