芥種からしだね)” の例文
もし芥種からしだねのごとき信仰あらば、この山に移りてここよりかしこに移れとうとも、かならず移らん、また汝らにあたわざることなかるべし
次の芥種からしだねの譬はこうです、——神の国は播かれる時は微小でも、育てば樹ともいうべき大きさになる。
一粒ひとつぶ芥種からしだねのごとし。」と答えたら
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「神の国は芥種からしだねのようなものだ。地に播く時はあらゆる種の中で最も小さいが、生え出でて成長すれば野菜中では最も大きく、まるでのようになって鳥がみうるほどになる」(四の三〇—三二)。
一粒ひとつぶ芥種からしだねになるか、樹になるか。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)