“船歌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなうた66.7%
ナンシー・リー33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のどかな音頭に櫓拍子ろびょうしの声——そして朗らかにあわせるお国口調くにくちょうのお船歌ふなうたが、霧の秘密につつまれている秋の鳴門の海へ指してうすれて行った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朗かな船歌ふなうたの調子と、その伴奏部の織り出す綾はなんとも言えない。この歌はゲルハルトが巧みに歌っているが、歌の性質から言えば、女声は少しおかしい。
海の話となると得意のあまり夢中になつて「船歌ナンシー・リー」を相の手にして身振り勇ましく追憶談を繰り返すのが好きだつた。
雪景色 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)