船体ふね)” の例文
旧字:船體
夜通しがかりで白泡しらあわみながら昇ったり降ったり、シーソーを繰り返してあくる朝の薄明りになってみると、不思議な事に船体ふね
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そんな時には石炭の代りに、メリケン粉を汽鑵かまにブチ込んで、人間も船体ふねも真白にしてしまったものだがね。もちろんこっちの手落ちだった事は一度もないんだが、不思議に運が悪いんだ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)