おじ)” の例文
彼は蒲東ほとうから興安こうあんへ出て布店ぬのみせをやっているおじもとにいて、秦晋しんしんの間を行商している者で、その時は興安へ帰るところであった。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
杜陽が一年あまりも帰らないので心配していたおじは非常に喜んで、杜陽にその事情を聞いた。杜陽は怪しい壑の底の家にいたことをすっかり話した。すると舅が言った。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
はすの花の精でございます、貴郎が情の深いことを知りましたので、こうしてお眼にかかることになりましたが、私はおじさんの世話になっております、舅さんは非常に物堅い方ですから
荷花公主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)