至為しい)” の例文
そのわけをたずねた一人に答えて、紀昌はものうげに言った。至為しいす無く、至言は言を去り、至射は射ることなしと。なるほどと、至極しごく物分ものわかりのいい邯鄲の都人士はすぐに合点がてんした。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)