“自然児”の読み方と例文
読み方割合
しぜんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自然児しぜんじの次郎の自然児らしいところは、ビラ幕の外へ立て掛けて来た野槍と共に、すッかりどこかに置き忘れて来たていであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自然児しぜんじとしてのほこりを感ずることもあったし、夕映えのけんらんたる色どりの空をあおいで、神の国をおもい、古今ここんを通じて流れるはるかな時間をわが短い生命にくらべて、涙することもあった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
自然児しぜんじのアイヌがさゝげた神居古潭かむいこたんの名もつかわしく思われる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)