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膩汗
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あぶらあせ
ふりがな文庫
“
膩汗
(
あぶらあせ
)” の例文
薄暗い石油ランプの光線なので、明智は気づかなんだけれど、道化面の厚い白粉を溶かして顔一面に
膩汗
(
あぶらあせ
)
の玉が浮んでいた。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
実
(
げ
)
に彼は熱海の梅園にて
膩汗
(
あぶらあせ
)
を
搾
(
しぼ
)
られし
次手
(
ついで
)
悪さを思合せて、憂き目を重ねし宮が不幸を、
不愍
(
ふびん
)
とも、
惨
(
いぢら
)
しとも、今更に親心を
傷
(
いた
)
むるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
袷の袖で狹い額に滲んだ
膩汗
(
あぶらあせ
)
を拭いた。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それが凡て真黒な肌に
膩汗
(
あぶらあせ
)
をにじませて、気違いの様に盲目滅法に廻転しているのだ。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
袷の袖で狭い額に
滲
(
にじ
)
んだ
膩汗
(
あぶらあせ
)
を拭いた。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
膩
漢検1級
部首:⾁
16画
汗
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
“膩”で始まる語句
膩
膩肉
膩光
膩気
膩味
膩垢
膩濃
膩身