“腹藁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくかう50.0%
ふっこう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かう云ひながら宇津木うつぎはゆつくり起きて、机にもたれたが、宿墨しゆくぼくに筆をひたして、有り合せた美濃紙みのがみ二枚に、一字の書損しよそんもなく腹藁ふくかうの文章を書いた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
度々同じ事を話すので、次第に修行が詰んで、routineルウチイヌ のある小説家の書く文章のようになっている。ロダンの不用意な問はさいわいにもこの腹藁ふっこうを破ってしまった。
花子 (新字新仮名) / 森鴎外(著)