“ふくかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腹稿50.0%
匐行25.0%
腹藁25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうなれば立派な座敷の真ん中に、このブリツキの盤を据ゑさせて、こつちは鱷の腹の中から気の利いた事を饒舌るのだ。無論朝の内から腹稿ふくかうをして置く事も出来るからね。
蘭軒はかくの如く猶時々起行を試みた。そして起行し得る毎に公事に服した。後に至つて両脚全く廃したが、蘭軒は職を罷められなかつた。或は匐行ふくかうして主に謁し、或はかれて庁に上つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かう云ひながら宇津木うつぎはゆつくり起きて、机にもたれたが、宿墨しゆくぼくに筆をひたして、有り合せた美濃紙みのがみ二枚に、一字の書損しよそんもなく腹藁ふくかうの文章を書いた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)