腹稿ふくかう)” の例文
大川にはもう云ひ出すことが出来ない程沢山世話になつて居つた。けれども今は此人より外にすがる処はないのであつた。自分には基督論キリストろん腹稿ふくかうがある。
計画 (新字旧仮名) / 平出修(著)
さうなれば立派な座敷の真ん中に、このブリツキの盤を据ゑさせて、こつちは鱷の腹の中から気の利いた事を饒舌るのだ。無論朝の内から腹稿ふくかうをして置く事も出来るからね。