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脹
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むく
ふりがな文庫
“
脹
(
むく
)” の例文
雑煮の鍋を仕かけてゐる彼女の顔が、不断でも善くあるやうに、その時も滞んだ色に少し
脹
(
むく
)
んでゐた。でも、融は気にもかけなかつた。
折鞄
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
甥に脚気の出たとき、笹村はお銀にいいつけて、
小豆
(
あずき
)
などを煮させ、医者の薬も飲ませたが、脚がだんだん
脹
(
むく
)
むばかりであった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
父親は何もすることなしに、毎日毎日こうしてだらけたような生活に浸っていた。皮膚に
斑点
(
しみ
)
の出た大きい顔が、
脹
(
むく
)
んでいるようにも思えた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
暑い日は、半病人のような体を、風通しのよい台所口へ
這
(
は
)
い出して来て、
脛
(
はぎ
)
の
脹
(
むく
)
んだ重い足を、冷たい板敷きの上へ投げ出さずにはいなかった。
下
(
しも
)
の方も始終苦しそうであった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
脹
漢検準1級
部首:⾁
12画
“脹”を含む語句
膨脹
腫脹
蚯蚓脹
下脹
脹脛
青脹
膨脹力
脹満
泣脹
脹切
着脹
火脹
水脹
蒼脹
鼓脹
膨脹律
通貨膨脹
酒脹
腫脹上
三段膨脹
...