脈搏みやくはく)” の例文
きのふ以来、急に脈搏みやくはくが悪くなるので、虚脱の来るのを恐れたといふことである。さういふことを伴さんは語られた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
左様さやうであらう、ソラ此器これ脈搏みやくはくくんだ、うだグウ/\るだらう。登「エヘヽヽヽくすぐつたうござりますな、左様さやうよこぱら器械きかいをおあてあそばしましては。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
朝凪あさなぎの浦の静かな、鈍い、重くろしい波の音が、天地の脈搏みやくはくのやうに聞えてゐるばかりである。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
脈搏みやくはく大闇おほやみ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)