“胡同（ことう）” の例文

とにかく彼はえたいの知れない幻（まぼろし）の中を彷徨（ほうこう）した後（のち）やっと正気（しょうき）を恢復した時には××胡同（ことう）の社宅に据（す）えた寝棺（ねがん）の中に横たわっていた。

馬の脚 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

すると半三郎は××胡同（ことう）の社宅の玄関を飛び出した後（のち）、全然どこへどうしたか、判然しないと言わなければならぬ。

馬の脚 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

常子夫人の談によれば、夫人は少くとも一ヶ年間、××胡同（ことう）の社宅に止（とど）まり、忍野氏の帰るを待たんとするよし。

馬の脚 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

“胡同”の意味

《名詞》
胡同（こどう、フートン）

北京市の旧城内を中心に点在する細い路地。元統治時代の名残。
(出典:Wiktionary)

“胡同”の解説

衚衕（こどう、またはフートン（ピンイン: hútòng））とは、主に中華人民共和国の首都北京市の旧城内を中心に点在する細い路地のこと。元統治時代の名残である。
なお、北京語の伝統的な略字、および中国語の簡体字では「胡同」と書き、これに倣って日本語でも「胡同」と書いて済ませることも多い。
伝統的家屋建築である四合院が多くこの胡同に面し、古き良き北京の面影をしのばせる。
(出典:Wikipedia)

胡	漢検準1級 部首:⾁ 9画
同	常用漢字 小２ 部首:⼝ 6画