背丈せだ)” の例文
小供の背丈せだけほどもある昼間見ると藜藿あかざのような草と粟粒あわつぶのような微紅うすあかい実をつけた草がぎっしり生えた住宅地の入口に、人の足によって通じた一条ひとすじの路がうっすらと微月うすづきの光に見えていた。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)