肥太ふと)” の例文
唐子の下絵したえは楓湖氏の筆になったもので、それを見本として雛形ひながたを作る。ところが、その唐子というものはお約束通り、ずんぐりとした身長せいのもので大層肥太ふとっている。
青い日本服をきた混血児が、なよ/\とした腰に支那人の中学生の腕をからませて踊っていた。もと神戸の元町のボントン・バーにいた、肥太ふとった女がひどく酔って悪臭を放っていた。
スポールティフな娼婦 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
人間なら人間のようにもっとすらりと身長せいが高ければ好いので、あんなに、ぶよぶよ肥太ふとって、ちんちくりんでは第一物をささげている台として格好が附かないと、まあ、こういった訳なんですから