肝臓かんぞう)” の例文
ジストマに罹ったふなを食べると人の肝臓かんぞうにもジストマが発生して危険な事もある。だから食物は五味を調和して殺虫剤を食べなければならん。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
卜者ぼくしゃは羊の肝臓かんぞう凝視ぎょうしすることによってすべての事象を直観する。彼もこれにならって凝視と静観とによって真実を見出そうとしたのである。そのうちに、おかしな事が起った。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
牛の肝臓かんぞうもケンネあぶらに包まれている腎臓じんぞうも心臓も胃袋も料理法次第で結構に戴けますから安直なお料理は沢山出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そういう魚は肉の中に脂肪分を持っているから滋養は多いけれども消化が悪い。白い肉の魚とはかれいとか比目ひらめとかたらとかいうもので脂肪分は肝臓かんぞうにあるから肉の方は消化がやすい。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)