“肝甚”の読み方と例文
読み方割合
かんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外の役人の暮しむきは、二月三月の探索で、手に取るように判ってしまったが、肝甚かんじんの本尊、後藤三右衛門の暮し向ばかりは、うしても判らねえ、吹屋町の奥蔵三戸前には
黄金を浴びる女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
形容沢山たくさんのお祝の言葉が、主人熊谷三郎兵衛に捧げられるのですが、肝甚かんじんの三郎兵衛はそれどころでは無いらしく、来賓の祝辞を空耳に走らせて、秘書の本田大助を呼んで
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
お勢の話はなか/\行屆きますが、肝甚かんじんのことを二つ三つ言ひ落して居るやうです。