翠暫すいざん)” の例文
渋江の家には抽斎の歿後に、既にいうように、未亡人五百、くが水木みき、専六、翠暫すいざん、嗣子成善しげよしと矢島氏を冒した優善やすよしとが遺っていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この年抽斎は五十一歳、五百いおは四十歳になって、子供にはくが水木みき、専六、翠暫すいざんの四人がいた。矢島優善やすよしの事は前に言った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
抽斎の歿した跡には、四十三歳の未亡人びぼうじん五百を始として、岡西氏のしゅつ次男矢島優善やすよし二十四歳、四女くが十二歳、六女水木みき六歳、五男専六せんろく五歳、六男翠暫すいざん四歳、七男成善しげよし二歳の四子二女が残った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)