“羽村”の読み方と例文
読み方割合
はむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この辺の土地を、いわゆる縄張りと称して渡世している羽村はむらとめに、青梅の勘三という男だった。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おきぬの生家は、ここからさほど遠くない、西多摩の羽村はむらにある。父親の商売は豆腐屋で、おきぬは次女であるが、つてがあって半年ほど前にこのアパートに女中として住込んだ。
早春 (新字新仮名) / 小山清(著)
一口に玉川の鮎が不味まずいといいますけれども羽村はむらせきからかみになると鼻曲り鮎と申して味もなかなか好くなります。酒匂川の鮎も本流よりは河内川こうちがわの支流でれた鮎が美味おいしゅうございます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)