“羅紗股引”の読み方と例文
読み方割合
らしゃももひき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥の手が、そのをつかんで、ずぼっと田から抜けて跳び上がった。足の甲には、田の泥をすくっているし、羅紗股引らしゃももひきや背中には、腐った稲やせりが取ッついていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝の一しきり、街道は雑沓ざっとうしていた。荷駄、かご、飛脚以外に、近頃は、沿海警備の各藩の兵が、鉄砲を肩に、羅紗股引らしゃももひき草鞋わらじばきで、どこへ行っても、三々伍々ごごと歩いている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)