罪障つみ)” の例文
この無仏世界の衆生しゅじょう罪障つみをごらんになる大菩薩の御涙というものは、どのくらいのものかはかり知れたものでない。
赤児あかご』は重瞳ぢゆうどうの三男をしたのである。奥方は何と云ふ罪障つみの深い自分だらうと考へ出した。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
私も早く出家になろうと思って、尼さんに頼んでも、まだ罪障つみが有ると見えて出家にさせて呉れませんから、う遣って毎日無縁の墓を掃除すると功徳になると思って居りまするが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
道「いや/\念がれんとかえって罪障つみになる、これは小遣に遣るから持ってけ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)