ぬひとり)” の例文
さうして、最後に、皺くちやになつた絹の手巾が、しなやかな指の間で、さながら微風にでもふかれてゐるやうに、ぬひとりのあるふちを動かしてゐるのに気がついた。
手巾 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)