練道レンダウ)” の例文
祭りや法会の日に、神人・童子或は官奴の神仏群行に模した仮装行列、即前わたり・練道レンダウなどの扮装が、次第に激しく誇張せられて来た。
恐らく練道レンダウ供養のれんどおが、れんど>れんぞとなつたものであらう。練道と言ふ語は、行道など言ふ語があるから、言はないとは思はれぬ。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
群行即道行きの練り物であり、又「門入り」を主とするものであつた事は訣る。即、練道レンダウの途次、立ち寄つて、芸能の一部を演じて行く家々があつた。
当麻寺の菩薩練道レンダウの如きも、在来の神祭りに降臨する神々の仮面姿が、裏打ちになつて居るのではあるまいか。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが此には、練道レンダウ群行グンギヤウの守護神に扮装した来臨者の諷誦するものと言ふ条件がついて居た様である。
宮廷の仲秋宴・重陽宴なども、盆の練道レンダウに似て、而も齢高い聖者の登場を、第一としてゐる。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
仮装の古いものに風流フリウがあり、仏教味が加はつて練道レンダウとなるが、源は皆一つで、神の行列である。初春に神の群行があるのは固有であるが、盆に来るのは、仏教と融合してゐる。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)