“緑郎”の読み方と例文
読み方割合
ろくろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一種独特な人世観を持った殿様とが登場する狂言で、殿様が喜多村緑郎ろくろう、若侍が花柳章太郎はなやぎしょうたろう、貞奴が腰元であった。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この話は明治四十三年十月、田島金次郎おうがその時京都にいた喜多村緑郎ろくろう氏を訪問した際に、その席上にいあわしていた医師某が、真面目な知人の話だと云って話した話である。
長崎の電話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
喜多村緑郎ろくろう、鈴木鼓村こそん、市川猿之助、松崎天民などで、蓮の葉に白い強飯こわめしを乗せて出し、灯明は電灯を消して盆燈籠をけ、一方に高座を設けて、ものがたりをする者は皆その高座にあがった。
怪談会の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)