総染そうぞめ)” の例文
長襦袢ながじゅばん総染そうぞめの小桜で、ちらちらと土間へ来た容子ようすを一目、京都から帰ったばかりの主人あるじが旅さきの知己ちかづき、てっきりとろけるものと合点して、有無を部屋へ聞かないさきから
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)