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緇衣
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しい
ふりがな文庫
“
緇衣
(
しい
)” の例文
おおこれらすべての司祭輩よ! 陛下がこれら
緇衣
(
しい
)
の手より我らを解放せらるる時に
非
(
あら
)
ずんば、伯爵よ、事みなそのよろしきを得じ。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
退けば
即
(
すなわ
)
ち
緇衣
(
しい
)
、
香烟茶味
(
こうえんちゃみ
)
、淡然として生を終り、
栄国公
(
えいこくこう
)
を
贈
(
おく
)
られ、
葬
(
そう
)
を賜わり、天子をして
親
(
み
)
ずから
神道碑
(
しんどうひ
)
を製するに至らしむ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
緇衣
(
しい
)
と
紅裙
(
こうくん
)
とは京都の活ける寶物である。この二ツのものがなかつたなら現在の京都は正に冷靜なる博物館と撰ぶ處なきに至るであらう。
十年振:一名京都紀行
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
円頂
緇衣
(
しい
)
に太刀を帯びて戦闘に従事した僧兵なるものの中にも、本来は三善清行のいわゆる課役を避けて身を沙門に托した社会の落伍者等の
俗法師考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
緇衣
(
しい
)
を解いて
衣桁
(
いこう
)
にかけ、それからさぐりさぐりに、夜具に向って合掌した後に、軽やかに、その中にくるまって、左の脇を下にして横になり、その法然頭をくくり枕の上に落しました。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“緇衣”の意味
《名詞》
緇衣(しい、しえ)
黒色の衣。黒衣。
僧侶。
(出典:Wiktionary)
緇
漢検1級
部首:⽷
14画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“緇”で始まる語句
緇
緇流
緇素
緇素月見