“綿虫”の読み方と例文
読み方割合
わたむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭はひろい、手入れをしないのでやぶのようである。うっすらと流れだした夕闇のなかに、白い小さな綿虫わたむしの群れがうごいていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄昏たそがれの庭木の暗がりに、白い綿虫わたむしの群れがうごいていた。打ち水した書斎の縁先に、ほのかな室内のあかりが流れている。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)