継娘ままこ)” の例文
旧字:繼娘
才覚も容貌きりょうも十人並に優れていながら、まことに心掛けの悪い女で、自分の腹に生れたお七という娘可愛さに、継娘ままこのお染を、隣土地の悪者で
かかりあうつもりはありませんよ……わたしは自分の用で来たんですから……さっそくあなたの継娘ままこ
娘のほうで善意にばかりものを解釈して信頼してやれば、こんな人を憎んでは罪になるという気がして反省するのがありますし、またよい性格の人であれば、継娘ままこに気に入らぬ所はあっても
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
いわゆる特殊部落なるものをこの継娘ままこの心のひがんだのに比較することは、十分適切ではありませんが、その原因はいかにもあれ、事実上種々の点において社会一般の進歩に後れているところがあり
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
紫夫人は小説にある継娘ままこの幸運のようなものを実際に得ていたのである。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)