絵行燈えあんどん)” の例文
旧字:繪行燈
其女そなたのような、あどけなくて、美しい処女おとめは、ちょうど、夏の夜の虫を焼く絵行燈えあんどんのようなもの——に罪はないが、焼かれる虫にも無理はないのだ。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと絵行燈えあんどんの下をひょこひょこ歩いて来る柳吉の顔が見えた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)