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糟粕
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さうはく
ふりがな文庫
“
糟粕
(
さうはく
)” の例文
読めと云ふから読んで見ると、テエマが面白いのにも関らず、無暗に
友染縮緬
(
いうぜんちりめん
)
のやうな
台辞
(
せりふ
)
が多くつて、どうも永井荷風氏や谷崎潤一郎氏の
糟粕
(
さうはく
)
を
嘗
(
な
)
めてゐるやうな観があつた。
あの頃の自分の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
強
(
あなが
)
ち人丸赤人の
餘唾
(
よだ
)
を
舐
(
ねぶ
)
るでも無く
固
(
もと
)
より貫之定家の
糟粕
(
さうはく
)
をしやぶるでも無く自己の本
量
(
ママ
)
屹然として山嶽と高きを爭ひ日月と光を競ふ處實に畏るべく尊むべく覺えず膝を屈するの思ひ有之候。
歌よみに与ふる書
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
古人の
糟粕
(
さうはく
)
を
嘗
(
な
)
めないなどとは誰でも易々と放言し易い。が、彼等の仕事を見ると、(或は仕事を見てもかも知れない。)今更のやうに独創と云ふことの手軽に出来ないのを感じるのである。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
糟
漢検準1級
部首:⽶
17画
粕
漢検準1級
部首:⽶
11画
“糟”で始まる語句
糟
糟糠
糟屋
糟谷
糟毛
糟尾
糟漬
糟臭
糟邱
糟尾川