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糊細工
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のりざいく
ふりがな文庫
“
糊細工
(
のりざいく
)” の例文
これをむずかしく言いますと、定義を下せばその定義のために定義を下されたものがピタリと
糊細工
(
のりざいく
)
のように
硬張
(
こわば
)
ってしまう。
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これを見た目で「
素浪人忠弥
(
すろうにんちゅうや
)
」というのをのぞいて見た。それはただ雑然たる小刀細工や
糊細工
(
のりざいく
)
の行列としか見えなかった。ダイアモンドを見たあとでガラスの破片を見るような気がした。
映画時代
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
枕頭を探りて
反古堆中
(
ほごたいちゅう
)
より『
菜花集
(
さいかしゅう
)
』を探り
出
(
いだ
)
して「
糊細工
(
のりざいく
)
」を読み初めぬ。面白し面白し。覚えず一声を出してホホと笑いたる所さえあり。この笑いほど僕を慰めたる笑いはなかりしなり。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
同時にいくら
糊細工
(
のりざいく
)
の
臭味
(
くさみ
)
が少くても、すべての点において存在を認むるに足らぬ事実や実際の人間を書くのは、同等の程度において
駄目
(
だめ
)
である。花袋君も御同感だろうと思う。
田山花袋君に答う
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
糊
漢検準1級
部首:⽶
15画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
“糊”で始まる語句
糊
糊口
糊塗
糊付
糊気
糊刷毛
糊紅
糊附
糊目
糊壺