箱惣はこそう)” の例文
本所の相生町あいおいちょう箱惣はこそうなんぞがそれでございますからな、首を刺されて両国橋へさらされて、やっぱりこの通りの張札をされたんでございますからな
自分は程遠からぬ箱惣はこそうの家に留守番をしていることだから、毎日のように宿までかよってお君の便りを聞こうとするが、さっぱり何とも言ってよこしません。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
米友もまた押つけられたことをかえって幸いにして箱惣はこそうの留守番をよろこんで引受けてしまいました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
箱惣はこそうの家にいる時分に、ひまにまかせて米友は自分で工夫して、自分が名をつけた杖槍つえやり
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)