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箝
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かん
ふりがな文庫
“
箝
(
かん
)” の例文
「あれだからな、仕方をしたり、目くばせしたり、ひたすら、自重謹厳を強要するものだから、
止
(
や
)
むことを得ず、口を
箝
(
かん
)
した。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
志士の口を
箝
(
かん
)
して、強いて無事を装わんとするに際し、他方においては、海外の形勢いよいよ切迫となり、
一衣帯水
(
いちいたいすい
)
を隔てたる
清国
(
しんこく
)
は、今や英国と事を生じ
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
人がわが口を
箝
(
かん
)
するからである。巨万の富をわれに与えて、一銭も使うなかれと命ぜられたる時は富なき
昔
(
むか
)
しの心安きに帰る
能
(
あた
)
わずして、
命
(
めい
)
を下せる人を
逆
(
さか
)
しまに
詛
(
のろ
)
わんとす。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いきだはしき大洋の口を
箝
(
かん
)
し得ると知らずや。
醉ひどれ船
(旧字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
箝
漢検1級
部首:⽵
14画
“箝”を含む語句
箝制
当箝
箝口令
箝束的
打箝
箝入
箝木
箝束
箝板
箝硝子