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筋違見附
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すじかいみつけ
ふりがな文庫
“
筋違見附
(
すじかいみつけ
)” の例文
かけさせて、小銭がないから今晩
戌刻
(
いつつ
)
(八時)の鐘が鳴ったら、
筋違見附
(
すじかいみつけ
)
の側まで、簪を持って金を受取りに来てくれと言った——
銭形平次捕物控:004 呪いの銀簪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
明治六年
筋違見附
(
すじかいみつけ
)
を取壊してその石材を以て造った
彼
(
か
)
の
眼鏡橋
(
めがねばし
)
はそれと同じような形の
浅草橋
(
あさくさばし
)
と共に、今日は皆鉄橋に
架
(
か
)
け替えられてしまった。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
講武所へ向った所で旧
筋違見附
(
すじかいみつけ
)
の廃石利用、明治六年に出来たがすこぶる堅固で、後年とり壊しに骨が折れたという話。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
三人は右を見、左を見して、
本郷
(
ほんごう
)
森川宿から
神田明神
(
かんだみょうじん
)
の横手に添い、
筋違見附
(
すじかいみつけ
)
へと取って、復興最中の町にはいった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「通新石町から
筋違見附
(
すじかいみつけ
)
、浅草御門、橋を越して外神田あたりまで、町役人を一々当ってみたが、この一と月の間に越して来た者は二十二三軒はあります」
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
彼は右を見、左を見して、新規にかかった石造りの
目鏡橋
(
めがねばし
)
を渡った。
筋違見附
(
すじかいみつけ
)
ももうない。その辺は
広小路
(
ひろこうじ
)
に変わって、
柳原
(
やなぎわら
)
の土手につづく青々とした柳の色が往時を語り顔に彼の目に映った。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「側へ寄って首実験をしようと思ったが、どうしても
面
(
つら
)
を見せねえ、後ろから覗くようにすると、いきなり
筋違見附
(
すじかいみつけ
)
の方へスタスタと駆け出すじゃありませんか」
銭形平次捕物控:025 兵糧丸秘聞
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“筋違見附”で始まる語句
筋違見附外