“竹煮草”の読み方と例文
読み方割合
たけにぐさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風が来ると噴水が乱れ、白樺が細かくそよぎ竹煮草たけにぐさが大きく揺れる。ともかくもここのながめは立体的である。
軽井沢 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
窓外の一本太い竹煮草たけにぐさの広葉に当った夕陽から来るものらしかった。かの女はそのきろきろする斑点を意固地いこじに見据えて、ついでに肖像画の全貌ぜんぼうをも眺め取った。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
尾花だの、かやだのの中に、竹煮草たけにぐさとか、ごまめ菊とかいったような雑草がすがれている。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)