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端舟
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ボート
ふりがな文庫
“
端舟
(
ボート
)” の例文
今しも人間を山盛りにして降りかけた
端舟
(
ボート
)
が、操作を誤って片っ方の
吊綱
(
ロープ
)
だけ
弛
(
ゆる
)
めたために、
逆釣
(
さかづ
)
りになってブラ下がった。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
今は血一滴も残りおらず、そのうえ羅針盤は砕かれ、船上にありし二個の
端舟
(
ボート
)
も海中に呑み込まれ、船首の方に立ちたりし船長室も、そのままどこにか持ち行かれしものならん、影も形もなく
南極の怪事
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
その吾々が仕事をしている二三
間
(
げん
)
向うには、
端舟
(
ボート
)
の
釣綱
(
つりつな
)
が二本、中途から引っ切れたままブラ下がっていた。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
左右の舷側に吊した四隻のカッター
端舟
(
ボート
)
はセイゼイ廿人も乗れる位のもので在ったろうか。一
艘
(
そう
)
毎に素早い船員が飛乗って、声を
嗄
(
か
)
らして制止しているが耳に入れる者なんか一人も居ない。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“端舟”の意味
《名詞》
小舟。
(法律: タンシュウ)機関や帆などの推進力を持たず、主に櫓や櫂で操船する舟。
(はしぶね)本船に付属し、はしけの用を供する小型の船舶。
(出典:Wiktionary)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
舟
常用漢字
中学
部首:⾈
6画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端緒
端唄
端然
端近
端々
端居
端倪